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| 名前の後ろにタイとつく魚は多くいるが、本当に「タイ」と呼べるのはタイ科魚類だけで、日本産ではマダイ1種を含む13種のみである。マダイは北海道以南で水深30〜150mの潮通しのいい海域で、砂礫と岩礁が混じったような場所に好んで棲息する。えさは主に小魚や甲殻類などであるが歯が丈夫であり貝殻でもかみ砕くことができる。体色は暗紅色で腹側が淡色であるが、体側上半にはコバルト色の小点が散在し、同色の班紋が眼の縁などに見られる。マダイに色と体形がよく似た魚は何種類かいるが、尾ひれの後縁が黒いことが本種の特徴の1つで他の種類と区別できる。産卵期は4〜6月頃で、春先に沿岸の浅場に集まってくる。産卵後は活発にえさを食べ、秋には沖合いの深場に移動する。 マダイはタイ類の中でも最も大きくなる。3年で体長30pになって成熟するがその後も成長し、20年以上も生きて1mあまりにもなり体重10kgに達するものもいる。メスよりオスのほうが大きくなり、まれに目玉の大きさが野球のボールくらいもあって、額にこぶの出たオスに出会うこともある。"めでたい"の語呂合わせから祝い事の席に重宝され、高級魚として各地で種苗生産と稚魚の放流が行われ、養殖も盛んである。身は淡泊であるが、豊かな風味があり、どんな料理にも適する。好物のエビ等を使って釣りをすることから「エビでタイを釣る」ということわざもあるほどである。 |
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