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| 体色が赤く、大きな眼をしているのが特徴。この仲間は南のサンゴ礁などに多くの種類が住んでいるが、イットウダイはその中で、最も北まで分布する。ゴツゴツした大きな鱗で全身が覆われ、背びれの棘は太くて先端は鋭くとがっている。頭の下部には大きな棘がある。この魚を捕まえるとき、棘で怪我をすることがあるので、危険な魚の一覧にリストアップされている。イットウダイは小魚などをえさにする肉食魚で、なわばりを持ち、昼間は岩穴などに潜んでいる。日が暮れと明け方の薄暗い時間帯に出てきて活動する薄明薄暮型の魚である。最近は、ダイビングが盛んになり、少し経験を積むと、昼の海には飽き足らなくなって、ナイトダイビングをする人も少なくない。夜間のサンゴ礁で、水中ライトに浮かび上がる赤い魚はほとんどがイットウダイの仲間である。イットウダイは、ウキブクロについている筋肉を振動させて音を出す。結構大きな音で、水槽の外からでも聞こえることがある。この音は、自分の縄張りを主張するのと、求愛のために発すると言われている。イットウダイ類の仔魚は、口先には前方に向かった1本の、頭の後部と左右のえらには後方に向かった長い棘をもつ特有の姿をしている。これはリンキクチス幼生と呼ばれ、プランクトン生活をおくるあいだ、水の抵抗を大きくして体を浮き易くするために役立っていると考えられている。しかし、産卵習性や発生については、まだほとんど分かっていない種類である。 |
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