☆ 加藤 登 ☆
東海大学海洋学部水産学科教授。2002年4月、食品メーカー「紀文」の研究所より同大学に赴任。国内における国際的な食品衛生管理「HACCP」のデザインを担当した水産食品業界の権威。
一般成分での比較 (100g中、5訂日本食品標準成分表)
エネルギー 202kcal
水分 6.57g
たんぱく質 20.7g
脂質 12.1g
炭水化物 0.3g
灰分 1.2g
タウリン 228mg
ナトリウム 140mg
カルシウム 9mg
マグネシウム 32mg
1.1mg
亜鉛 1.0mg
0.10mg
EPA 1214mg
DHA 1781mg
飽和脂肪酸 3290mg
サバは脂肪やビタミン類が豊富で栄養価の高い魚で「秋サバは嫁に食わすな」と言われるほど美味とされています。日本近海ではマサバとゴマサバが獲れますが、マサバは背に黒い縞模様があり、体の断面は丸形よりやや扁平になっており、旬は秋から冬です。ゴマサバは腹に黒い斑点がたくさんあり、体の断面は丸い形をしており、旬は夏です。旬のサバは脂がのり、脂肪含有量は15%にもなります。サバの脂肪にはIPAやDHAが多量に含まれています。IPAやDHAは食品から摂らなければ体内ではつくることのできない高度不飽和脂肪酸で、成人病や肥満、老人性痴呆症、ガンなどの予防や子どもの脳の発達にとって大切な栄養素です。
ビタミン類での比較 (100g中、5訂日本食品標準成分表)
レチノール 24μg
ビタミンD 11μg
ビタミンE 0.9mg
ビタミンK 5μg
ビタミンB1 0.15mg
ビタミンB2 0.28mg
ナイアシン 10.4mg
ビタミンB6 0.51mg
ビタミンB12 1.0mg
葉酸 10.6μg
サバは糖質や脂質の代謝にかかわるビタミンB群やカルシウムの吸収を助けるビタミンDも豊富で、特に血合肉には高血圧や心臓病によいタウリン、夜盲症など目の病気に効くビタミンAが多く含まれています。また、サバには、ヒスチジンという成分が多量に含まれ、鮮度が落ちるとヒスタミンに変化しアレルギーを引き起こす原因となります。サバは「サバの生き腐れ」といわれるほど鮮度が落ちやすい魚です。アレルギー体質の人や体調のすぐれない人がサバを食すと、じんま疹やぜんそく、腹痛を起こすことがあるので注意が必要です。
サバに含有される主な栄養素に関連する病気に対する働き
脳の発達促進 DHA
高血圧の予防と改善 DHA、IPA
動脈硬化の予防 DHA
心筋梗塞の予防 DHA、IPA
口内炎、口角炎の予防 ビタミンB2
視力回復 タウリン、ビタミンB2
アレルギーを抑える IPA