☆ 加藤 登 ☆
東海大学海洋学部水産学科教授。2002年4月、食品メーカー「紀文」の研究所より同大学に赴任。国内における国際的な食品衛生管理「HACCP」のデザインを担当した水産食品業界の権威。
一般成分での比較 (100g中、5訂日本食品標準成分表):スルメイカ
エネルギー 88kcal
水分 79.0g
たんぱく質 18.1g
脂質 1.2g
炭水化物 0.2g
灰分 1.5g
タウリン 228mg
ナトリウム 300mg
カリウム 270mg
カルシウム 14mg
マグネシウム 54mg
リン 250mg
0.1mg
亜鉛 1.5mg
0.34mg
マンガン 0.01mg
イカは日本人がよく食す軟体動物で、モンゴウイカやスミイカ等のコウイカ類、ヤリイカやスルメイカやケンサキイカなどのツツイカ類に分類されます。イカ類はたんぱく質に富み、脂肪が少ない低カロリ−食材なので、ダイエットをする人やカロリ−制限をしている糖尿病や心臓病の人なども安心して食べることができます。
ビタミン類での比較 (100g中、5訂日本食品標準成分表):スルメイカ
レチノール 13μg
ビタミンD 0μg
ビタミンE 2.1mg
ビタミンK 0μg
ビタミンB1 0.05mg
ビタミンB2 0.04mg
ナイアシン 4.2mg
ビタミンB6 0.20mg
ビタミンB12 6.5μg
葉酸 5μg
イカはコレステロ−ルを多く含むので、高血圧の人などは食べないほうがよいと言われてきました。しかし、コレステロ−ルばかりでなくタウリンも豊富に含み、このタウリンには血中のコレステロ−ル値を下げ、血圧を正常に保ち、中性脂肪を少なくする働きがあります。また、タウリンには肝機能の向上、胆石の予防や神経機能の改善などの働きがあることも確認されていいます。イカ墨にはムコ多糖類など細胞を活性化させる物質が含まれており、ガン予防の効果が注目されています。イカを素干しにしたスルメには、タウリンや亜鉛など生イカ同様の栄養価があるうえ、よく噛むことによって顎の発育がよくなり、唾液の分泌で体の機能が若返るなどの効果があります。全体を丸ごと食すホタルイカには、ビタミンA,B1、B2などのビタミンが高水準に含まれています。
イカに含有される主な栄養素に関連する病気に対する働き
血行を促進 タウリン
抗ガン作用 ムコ多糖類
動脈硬化の予防 タウリン、ナイアシン、ビタミンE
味覚障害の予防 亜鉛
肝機能の向上 タウリン